ME科
(Medical Engineer)
ME科の紹介
医療機器を用いた治療をより安全かつ効果的におこなうためには、病院内で医療機器のもつ性能や機能を長期にわたり維持するような保守管理体制を整える必要があるため、当院では2011年4月に臨床工学技士4人体制のもと診療技術部門としてME科を設立しました。
臨床工学技士とは、「医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とする者」とされており、「臨床工学技士法」に基づく医学と工学の両面を兼ね備えた医療機器の専門医療職種です。ME(Medical Engineer)やCE(Clinical Engineer)と呼ばれています。
血液浄化業務
慢性腎不全に対する透析療法をメインとしておこなっています。また、透析療法以外にも家族性高脂血症に対するLDLアフェレシス療法、潰瘍性大腸炎に対する血球成分除去療法にも積極的に取り組んでいます。
救急および集中治療領域では急性腎不全に対する持続的血液透析濾過療法、劇症肝炎などに対する血漿交換療法、薬物中毒に対する血液吸着療法や腹水濾過濃縮再静注法などの各種浄化法にも幅広く対応しています。
人工呼吸業務
人工呼吸器は中央管理し、使用状況の把握と作動異常などを早期に発見するために人工呼吸器下管理患者さまを巡回し、人工呼吸器の点検をおこなっています。
また、人工呼吸器使用における安全性を維持するため定期点検の実施や、医療安全委員会と連携を図りながら事故予防対策を講じるなど呼吸療法のサポートをおこなっています。
医療機器管理業務
病院内の各種医療機器(人工呼吸器、除細動器、血液浄化装置、輸液ポンプ・シリンジポンプなど)は、使用頻度や機器の重要度に応じて作成した医療機器定期点検計画に基づき定期点検及びメンテナンスをおこなっています。
目標
臨床工学領域の専門知識と安全性の高い医療技術を備え、他の職種に必要な情報や技術を的確に提供できる能力を修得し、円滑なチーム医療に寄与する。
資格
ME科では、各専門分野において高度な技術を提供するために、各種専門認定制度の取得や学会・講習会等の参加に力をいれています。
資格および研修・講習会名
表の右端が見切れる場合はスクロールしてご確認ください。
透析技術認定士取得 | 3名 |
3学会合同呼吸療法認定士取得 | 1名 |
透析装置の保守管理研修受講 | 3名 |
人工呼吸器の保守点検技術講習会受講 | 2名 |
医療機器安全管理責任者育成講習会受講 | 1名 |