リハビリテーション科
リハビリテーションとは
リハビリテーションとは、病気やケガ、老化によって生じた心身障害に対して、元の状態に戻るような訓練を行うことだと考えられていました。現在では、障害を治すだけでなく、障害を持った人が障害を持ったままでも、より良い生活を送ることが出来るように、支援を行っていくことです。
当院では、本人を支える人々やリハビリテーションによって、残された能力を最大限に引き出し、ひとりひとりの人生に合った生活能力を獲得し、豊かな人生を送るようになるサポートをさせていただきます。
スポーツリハビリテーションとは
スポーツリハビリテーションとは、患部の治療は勿論のこと、スポーツをするために必要とされる身体機能、スポーツ動作の改善を図ります。当院では、医師の指示のもと必要なリハビリプログラムを作成し、理学療法士によるスポーツリハビリテーションを実施しています。日本体育協会公認スポーツドクターおよびアスレティックトレーナーが在籍し、競技特性を考慮したプログラムを提供します。
運動療法
人間は、1日の約7割を座るか、立っている状態で過ごしています。しかし、入院中は病気の治療のため安静を余儀なくされ寝ていることが多くなります。すると、筋力や心肺機能が低下し、立ったり歩いたりすることが難しくなります。これを廃用症候群と呼びます。
当院では、廃用症候群を予防、または治療するために、理学療法士による運動療法を実施しています。内容は各疾患によって若干異なりますが、基本的には自らの力で日常生活が送れることを目標に、筋力トレーニングや歩行訓練などを行っています。
疾患の特性や個人差を考慮し、医師の指示のもと、できるだけ早期より運動療法を開始していきます。
整形外科疾患の運動療法
整形外科医により、骨折などに対して手術、または保存療法が施行されます。
運動療法では、まず関節の動きの改善や筋力の向上を目指します。次いで歩行など日常生活動作の改善へとつなげ、ケガの回復後、早期に退院できるようサポートを行います。外来においても、骨折の術後や肩関節周囲炎、関節症などに対し運動療法を実施しています。
呼吸器疾患の運動療法
呼吸器疾患患者は、動作時の息切れや体内酸素の低下により日常生活に支障をきたします。当院では、理学療法士による呼吸介助や、呼吸法の指導により息切れをコントロールしながら、効果的な運動療法を実施していきます。
体力の向上が生命予後につながることが明らかにされており、呼吸器疾患においても運動療法は重要な位置づけとなっています。
物理療法
医師の指示のもと、疾患や症状に応じて温熱療法、牽引療法、電気療法を行っています。
主には疼痛緩和を目的としています。物理療法単体で行うこともありますが、運動療法との併用により効果を高めています。